大口神社御本殿製作1
大口神社御本殿製作1は 御本殿は当店の工場内で製作している様子、
ただの四角い木材を組みたてると神社になります。
大口神社の柱と棟持柱は芯持ち柱を使うので背割りがよく開いている乾燥した地桧材を選定し、あらかじめ背割りを埋木しておきます。
土台部分を加工、組み立てます、掘っ立て式なので土台は完全に地中にうめるで
腐り安いしらたの少ない桧を使います。節は多くても問題ありません。柱や棟持柱を据える基準になります。
土台に続いて棟、屋根部分の加工をします。外宮と同じ折置組にします。
折置組は梁の上に桁が載ってくる組み方です。
棟部分の組立をしました。内側には節がありますが表の見える部分からは全く節はありません。桁と棟をつなぐ部分にさすが入る神宮と同じ方法で組み立てます。
大口神社の胴部分の製作に移ります、背割りを埋木しておいた柱、棟持ち柱を削り
墨付け、加工します。
加工した部分を埋木してから柱を8角、16角、32角と順番に丸に近づけてゆきます。この写真は32角、ここまでくるとほぼ丸に近く見えます。
32角までした柱を丸鉋を使って丸めます、刃物を常に研いで切れなくなる前に研ぐようにしないと逆目を起こしてしまいます。
柱など全ての部材が揃ったら組立を始めます。伊勢神宮と同じ要領でで組みます。
柱同士を貫で組み立ててから壁板で屋根の荷重を受けます。
木曽桧の1寸2分厚の壁板はほんざね加工を施してあり、柱の上から順番に落としてゆきます。
神棚、神具製作の様子は「ひとりごと」でご紹介しています。