稲荷玉垣の製作1
玉垣はお稲荷さんの神域を結界するための板塀で地桧の良材を使います。
地桧は木曽桧より油っけが強く雨ざらし日ざらしの外部に使うには良材です。
いわゆる適所適材。
朱色に塗るってしまうのにもかかわらず、節の無い無地の良材を使います。
これは玉垣の柱になります。
大きな穴は左右の柱をつなぐ貫が入ります。
小さな穴はをその貫を止める「こみせん」と呼ぶ樫の木でできた木栓が入ります。
これは玉垣の垣板の材料です。
地桧の柾目板です。もちろん節の無い無地材でした。
柱を立て貫板で左右をつないでいきます。
柱のほぞが土台より浮いています。
土台と柱 柱と貫はすべてこみせんで止めるので、
ほぞを完全に差すことができません。
全体を組んでから徐々に落とし込んでいきます。
柱のほぞを完全に差し込みました。
この段階ではまだ込みせんを差していませんが、かなりしっかりしています。
木と木を組み合わせる木組みの力強さです。
このように樫のこみせんで木と木をつなげます。
こうすればもうビクリともしません。とても丈夫です。
稲荷玉垣製作の様子は「ひとりごと」でご紹介しています。